膝関節置換術後の自宅でのリハビリは院内のリハビリに劣らないかもしれない。
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シドニーで行われた試験
P :関節形成術専門施設でTKAを受けた患者
I :10日間の入院リハビリテーションを行ったあと在宅リハビリ単独で行う群
:10日間の入院リハビリテーションを行ったあと自分の意思で在宅ベースプログラムを選択した群
C : 10日間の入院リハビリテーションを行ったあと入院でリハビリを行いその後在宅でリハビリを行う群
O:
主要アウトカム:術後 手術後26週間の6週間の歩行テスト。
副次的アウトカム: 疼痛 Oxford Kneee Score(機能の評価)、QOL
結果
入院+在宅群に81例
在宅単独群に84例
自分の意思で在宅ベースプログラムを選択した群に87例
165人の無作為化された参加者のうち、68%が女性であり、平均年齢66.9歳であった。
入院リハビリテーションと2つの在宅プログラムグループで6分間の歩行試験でも、 Oxford knee score、QOL(EQ-5D visual analog scale)において有意差はなかった
退院後の合併症の数は、入院群が12、在宅群が9であり、有害事象は報告されていなかった。
結論
合併症のない全例の膝関節形成術を受けた成人のうち、入院患者のリハビリテーションとモニタリングされた在宅ベースのプログラムと比較した場合、術後26週間のアウトカムは変わらなかった。
◯感想
比較的若年者で合併症が少ないグループだからこその結果かもしれない。
高齢者では入院でモニターを比較的長期間したほうが良いかもしれない。
あとは、本人の頑張りと家族やサービスが在宅でどれだけ使えるかも大きいだろう。
ただ、比較的若年者で本人の意欲が十分ありサポートが可能ならば、膝関節置換術後は早期に退院し在宅でリハビリが可能なのかもしれない