病院総合医ブログ(あくえりの暢気にジェネラル)

JCHO東京城東病院総合診療科の森川暢によるブログです。総合内科と家庭医療が融合した、病院総合医の理想像を追い求めています。夢は、理想的な病院総合医のシステムの確立と普及です!

病院総合診療のブルーオーシャンをどう切り開くのか

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ブルーオーシャン戦略をほぼ読了した。

とても、面白い本で最近の一番のヒットかも知れない。

 

とある先生が、小規模病院はブルーオーシャンと仰っていたが、意味が少し分かった気がする。

というよりも実は病院総合診療の業界はブルーオーシャンになりうるチャンスが転がっているのではと思った。

既存の業界よりも融通が効く分、新しいことに挑戦が出来るのではないか。

 

Tフォードが何故売れたのか。

それは、当時高級階級にのみ手が届く存在であった自動車を、大衆の移動手段である馬車と同水準の値段と堅牢性で提供できたからである。

当時、自動車は実用性とは程遠い高級な嗜好品であった。。

 

病院総合診療の世界はどうか?

ドクターGのようなスーパーマンにしか出来ないという風潮ではないか?

教育は充実していても、QOLは二の次でストイックな人でなければ難しいのではないか?

 

QOLも重視し、オンオフをはっきりし、しかし幅広い症例を十分に経験ができ、専門科も含めた教育的なフィードバックも充実していて、希望者は臨床研究もすることが出来る。

これを実現するためのバリューイノベーションが病院総合診療の世界でも必要なのではないか??

 

どうすればよいのかは分からない。

しかし、不可能ではないと思う。

小規模病院での病院総合診療は実はこのようなバリューイノベーションがやりやすいのではと思う。

大規模病院でこれを実現するためには、アメリカのホスピタリスト制度が大いに参考になると思う。

つまり分業を徹底し、ノクターニスト、サインアウト制、ナイトブロックなどを導入しオンオフをしっかりと切り替える仕組みを作る。

そして、そのシステムを作ってもなお経営に貢献できる仕組みを作る必要がある。

診療看護師も非常に大切なファクターになるだろう。

各々がブルーオーシャンを切り開き、業界自体を大きくする必要があるのだと思う。

ブルーオーシャン戦略は少ないパイを奪い合うことではない。

パイ自体を大きくすることで、win-winの関係を作り出すことに意味があるのだと考えている。