読書感想文 マネージャーの教科書
マネージャーの教科書を読みました。
病院総合医やホスピタリストも病院の中で立場が上がれば、マネージャー的な仕事が必要になることも考えると、勉強になりました。
新人マネージャーがつまずく理由として、権威権力で統制づくりを行い円滑に業務を行うことがマネージャーの仕事だという幻想をいだくことが問題だと指摘されています。
実際は、相互依存で部下のやる気を引き出し、チームの調和を行い、業務改善をおこなうとあります。
またプレイヤーとして巧くいったひとが必ずしもマネージャーとして巧くいくわけではなく、別の能力が必要になるともあります。
つまり、部下に権限移譲をする、部分に拘泥せず全体を見るという視点が必要になります。
さらにIQだけではなく心の知能指数であるEQが大切であると示されています。
EQは自己認識、自己統制、モチベーション、共感、ソーシャルスキルから構成されておりこれらは、時間がかかり困難ではあるものの高めることが出来ます。
また自分らしさが仇になるときもあるので、いろんな人のロールモデルを参考にしながら、いろんなスタイルを試す遊び心も必要のようです。
さらに自分自身と上司を理解し、上司をマネージメントすることが大切と書いていました。
上司のマネージメントは確かに中間管理職になるととても大切な要素だなと感じています。
また人脈は個人的にも大切だと考えていましたが、本書では人脈を仕事上のネットワーク、個人的なネットワーク、戦略的ネットワークに分けて記載されておりなるほどという印象でした。
特に戦略的なネットワークを作ることの大切さが実感できました。
最後に、部門責任者が事業リーダーになるときの心得が書いていました。病院で言えば、病院長のようなものでしょうか?
その心得は、
①ジェネラリストである
②統合者である
③戦略家である
④設計者である
⑤課題設定者である
⑥外交官である
⑦主役である
という7つが必要であるとされています。
確かに病院であっても自科以外の科のことも考える視点が必要ということになるのでしょうか。。
このような医学以外の本を読むと刺激になって、面白いですね。