GIMブログ(あくえりの暢気にジェネラル)

JCHO東京城東病院総合診療科の森川暢によるブログです。総合内科と家庭医療が融合した、病院総合医の理想像を追い求めています。夢は、理想的な病院総合医のシステムの確立と普及です!今日の時代におけるGIMは、診断学や内科マネージメントに加えて、家庭医療学を専門にする必要があると考えています。このブログでは徒然なるままに思うところを書いていきます。

PMRにおけるエコー所見について

先日、PMRで綺麗なエコー所見を認めた方がいました。

PMRは滑液包炎が前面に出る病態でエコーでもそれを反映するようです。

PMRのスコアリングとしては2012年の下記の論文が有名です。

2012 provisional classification criteria for polymyalgia rheumatica: a European League Against Rheumatism/American College of Rheumatology collaborative initiative | Annals of the Rheumatic Dis

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上記のように臨床所見が重要視されていますが、エコー所見も重要視されています。

 

Polymyalgia Rheumatica - Physiopedia, universal access to physiotherapy knowledge.

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左が上腕二頭筋健、右が三角筋下滑液包になります。

 

今回、上腕二頭筋健の所見が綺麗に見えました。

力こぶを作るようにした時に、上腕二頭筋腱に負荷がかかります。

ちょうど、下記図の赤いところです。

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ここにエコーを当てると下記上図a のようなエコー画像が綺麗に見えました。

健周囲にfluid貯留が見えます。。

 

 

 

他には三角筋下の滑液包炎もエコーで上図bのように見えるようです。

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ひとまず、上腕二頭筋健のエコーはとても簡単なので、PMRを疑えばひとまず行うのは良いと思いました。