GIMブログ(あくえりの暢気にジェネラル)

JCHO東京城東病院総合診療科の森川暢によるブログです。総合内科と家庭医療が融合した、病院総合医の理想像を追い求めています。夢は、理想的な病院総合医のシステムの確立と普及です!今日の時代におけるGIMは、診断学や内科マネージメントに加えて、家庭医療学を専門にする必要があると考えています。このブログでは徒然なるままに思うところを書いていきます。

読書 感想文   1秒もムダに生きない   時間の上手な使い方

1秒もムダに生きない 岩田健太郎 | 光文社新書 | 光文社

 

 

岩田健太郎先生の著書を読みました。

もう7年前の著作ですが、今でも新鮮に感じます。

まず時間を削るためには、今自分が最も「やりたいと思うこと」に耳を傾けそれに邁進することを教えていただきました。

To do listは確かに使いづらく感じていて、岩田先生のやり方からはとても学ぶべきことが多かったです。

岩田先生は紙にやるべきことをプリントアウトして貼っているとのことでしたが、私はその代わりに付箋にやるべきことを書いてデスクトップに貼ってみることにしました。

締め切りは確かにあるものの、やるべきことをいくつか並べてみてそれを眺めつついま最も「気分が乗る」ことをやるというのはとても効率的だと思いました。

今までを思い返してみても、ゾーンに入ったような状態では時間がとても濃密で一瞬で原稿を書き上げたりすることが出来たこともあります。

岩田先生の方法はそのようなゾーンを意図的に作り上げる方法なのだと思います。

早速、自分も取り入れていますが、とてもよい感じです。

そして削った時間を慈しみ、家族との時間や読書や趣味などに費やすというのは本当にそうだなと思います。

時間を削り、それを仕事に回すというのも良いですが、自分の仕事以外の分野の読書も大切だと心を新たにできました。

そして最後に時間とは何かという根源的な問題にも直面します。

根本的に時間は元に戻ることがなく、人は不可逆的に100%の確率で死に向かう。

その前提で生きる意味を考えるということなのかなと思います。

以下、手塚治虫の言葉。

人生は、一日一日の積み重ね。どんな偉人でも、どんな大金持ちでも、時間の流れは平等だ。そしてまた、人間はいつその一生を終えるかわからない。だからこそ、古今東西の人間は、今日を懸命に生きている。さぁ、今日も精一杯の努力で自分の人生を生きていこう。