抗菌薬を必要としない急性咽頭痛へのステロイド
P:すぐに抗菌薬を必要としない急性咽頭痛
I デキサメタゾン10mgを単回投与
C プラセボ
O
・primary outdome
24時間の時点での咽頭痛の消失
・secondory outcome
48時間の時点での咽頭痛の消失
症状の持続
仕事や教育ができなかった期間
抗生剤の使用や他の薬剤の使用
副作用
英国の42の家庭医療の施設での多施設研究
フォローアップは28日間 576人がenroll
ブロック法でランダム化
double blind
抗菌薬は4割程度で後で使用している
グループ間の差はなさそう。
センター3点以上が14% 咽頭培養は合計 デキサメタゾン群で14.6%, プラセボ群で19%で陽性
関係ないがGroupA以外の菌も培養されている。
全員をフォローしているわけではないが、フォローアップは比較的されている
結果
デキサメタゾンを投与したほうが症状が消失している割合は高い傾向。
24時間の地点でoverall 22.6% vs 17.7% で有意差なし(P = .19)
48時間の地点ではoverrall (35.4%) vs (27.1%)( P = .03) とデキサメタゾンが優れている傾向
症状改善までの時間は有意差なし
その他のアウトカムも変わりなし
副作用
5つの重篤な副作用のうち2つがデキサメタゾン群。そのうちの1症例はトライアルに関係があるとされた。。
◯感想
確かに自覚症状に関してはデキサメタゾンが良い傾向があるかもしれない。
ただ信頼区間も広めであり、48時間の地点でかろうじて差が出た程度。
primary outcomeもhard outcomeではない。
このRCTだけでは明らかな副作用は増やさなさそうだが、深部膿瘍の合併症を増やす懸念が拭いきれない。。
年齢も平均30台と若いので高齢者には適応出来ない。
studyとしては興味深いがこのstudyだけで実臨床を変えるほどの結果にはならないだろう。。
桔梗湯が使えるし、無理にステロイドを使わなくてもよいかも。。